長らく使ってきたLogicool G502のラバー素材が経年劣化でボロボロになり使いづらくなってしまった。
チャタリングもなく、動作は良好だったために惜しかったが使用を止めた。
仕方なく、使えるマウスとして残してあったLogicool G600に切り替えたものの...
持ちにくさからくる手の疲れや、リフトオフディスタンスが今どきのマウスに比べれば短くない為、持ち上げた時のカーソルの動きに不満があったり、昔のように多くのボタンを必要としなくなった為、多ボタンが邪魔、など...
過去に長らく使っていたマウスとは思えないほど不満が噴出していた。
その為、G600に切り替えた当初から新しいマウスを購入しようと考えていたが、なかなか踏み切れずなんだかんだで半年は使ってしまった。
そろそろマウスを買おうと、まず新しいマウスがないか調べることにした。
すると、SteelSeriesから発表された新しいマウスが国内発売された記事を見かける。
その時に見つけたのが、今回購入したマウス"SteelSeries Prime"だ。
Prime | プロが開発した超軽量ゲーミングマウス | SteelSeries
今の今までLogicool以外のマウスを使ったことがなかったが、なんとなく"Logicoolから卒業したい"ということで他のメーカーのマウスを探していた。
何もなければ、興味のあった穴あきマウスを使ってみようとCooler Masterから発売されているMM710を購入する予定でいたが、Primeシリーズに採用されている"Prestige OM"というスイッチの"高耐久性"の謳い文句に惹かれた。
Primeシリーズには購入当時3種類のマウスがあったが、そのうち最も安い"Prime"をAmazonで購入。
購入時10%引きのクーポンが配布されていたので、通常より安く購入することが出来た。
見た目は、本当にシンプル。
昨今のゲーミングデバイスは、eスポーツの発展からか、無駄を削ぎ落とし性能や信頼性に振った製品が増え、こういったデザインに落ち着いてきているように思える。
奇抜なデザインが苦手な私にとってはとても嬉しい流れである。
ケーブルは本当にしなやかで柔らかい。
中に線が入っているとは思えないほど、普通のロープを手にしている感触。というのは言い過ぎだが、思わずそう思ってしまうほどだった。
そしてびっくりしたのは、これが無線マウスでもないのに本体とケーブルが着脱できること。自分には当てはまらないが、マウスを持ち運びするユーザー向けに着脱可能としたそうだ。断線した場合でも交換が容易なので良いかもしれない。
手に持った感じ、自分の手では大きめで窮屈感があった。
高さもあるが、特にマウスの、親指と小指の付け根あたりが接触する付近。
確かにてのひらはフィットするが、持ち方を制限されるような、どんな持ち方してもかぶせ持ちになってしまうような、それも最適な持ち方じゃない気がして持ち方をかえるも手が痛くなる... 持ち方がわからない。うーん。
最初は戸惑ってしまい、もしかしたら相性的にハズレかもしれないと、返品したいと思ったほど。1ヶ月ほど使ってマシにはなったものの、相変わらず大きさは気になる所。
表面はマット加工されていて光沢感がない。サラサラとしているが、持ち上げた時に滑って落としそうになる。手がしっとりしてればグリップして持ちやすいが、乾燥気味の普段の手だとツルツル滑って持ちにくさを感じた。
ここでは、嫌いなはずのラバー素材が欲しくなってしまった。
左と右クリックは重めで、しっかりとした押し心地。
"コツッ"というクリック音は、甲高く"カチッ"となる他のマウスとは違って個性的。連打操作は他よりもしにくい反面、ミスクリックによる誤爆はしにくそうな印象。
右クリックは左クリックと重さや押し心地は変わらないはずだが、クリック音が高めで"カチッ"としているためか、感覚では軽く感じた。
マウスホイールの回転は"ゴロゴロ"としていて、1ノッチだけ動かす場合にわかりやすい。
中央ボタンはかなり浅い位置で反応する。
ホイール側面を引っ掛けるようにしても反応するが、これが誤爆の原因になり得そう。このボタンに重要なキーアサインをすることは少ないだろうが...
マウス感度などの設定は、最近マウスを使うゲームというとWar Thunderくらいなので、これで遊びつつ合わせた。
Logicool製マウスでは、G502ではDPI6200、G600ではDPI5500の所謂ハイセンシ設定でやってきた。
マウス周りが狭い環境であることや、重めのマウスを使ってきたことが要因だが、今回一番と言っていいほど軽いマウスを使い始めて真っ先に感じたのは、軽すぎてコントロールし辛いことだった。
最終的にはCPI4200(DPI=CPI。CPIが正しいとする記事を見かけたが、多数はDPIを使用している謎。)で落ち着いた。
マウス感度を手元で変える際は、マウス裏面に専用のボタンが用意されている。
ゲーム中頻繁に変えるユーザーなら不便に感じるだろうが、私はゲーム中はそこに気を向けるほど余裕がないので不満はなかった。
ここまで、シンプルなデザイン、柔らかいケーブル、マット感のある表面処理、経年劣化での不快感につながるラバー素材がホイール以外使われていない所、しっかりとしたクリック感など、何よりチャタリングや性能劣化の恐れが無いマウススイッチが採用されていて、好印象ではあったものの、やはりこのサイズは気になるところ。
操作性や疲労感にもつながるので、もう一回り小さければ良かったという所だった。
ちなみに、マウスの設定ソフトは"SteelSeries GG"、の中にある"Engine"を使用するが、特出すべきものは"Logicoolの設定ソフトにはなかった、プルダウンリストからF13~F24が選択できる"くらいだったので、ここで紹介はしない。
製品としての評価をレビューサイトで星評価をつけるならば、★★★★★(星5つ)。
しかし、自分の手の相性を含めると★★☆☆☆(星2つ)か★☆☆☆☆(星1つ)。
全体的な印象として、日本人と比べると大きな手を持つ海外の方向けに調整されたマウスだと強く感じた。日本人男性の手と比較しても一回り小さいだろう私の手には、このマウスは大きすぎた。
実は言うと、歴代使ってきたマウスは、サイズや持ちやすさは一切考えておらず、機能のみに絞って選んできた。偶然にも、それらのマウスが私の手の大きさと合ってきたのだろう。
今回から持ちやすさを重視したつもりでサイズも比較したつもりだったが、実際に持ってみると想像とはかけ離れていた。
近隣にこういったマウスを販売展示しているお店がない環境だが、マウスは購入前実際に持ってみたほうが良いと改めて感じた。
余談だが、このブログを公開した2021年10月25日時点で、SteelSeriesの公式サイトにPrime Miniなる新製品が掲載されているのを確認している。Primeを購入した9月初めにはなかったが、SteelSeriesはPrimeを小型化したマウスを発売したようだ。
10月25日時点では日本国内での発売や発表はされていないものの、日本語のサイトに日本語で掲載されているのを見ると、おそらくは日本でも発売されるものだと思われる。
上記のように、Primeのサイズが日本人男性平均以下サイズの手にはデカすぎる、それ以外は良いのに!と嘆く私にとっては嬉しいニュース、だと思ったが...
サイズはPrimeより長さは5mm、幅と高さは共に1.7mmのサイズダウン、重さは8g軽くなっている。正直、微妙なサイズダウンのように思えるが、実際に触ったらその違いを感じられるのだろうか...?
〔更新〕2021年11月10日
Prime+とPrime Mini Wirelessとともに、Prime Miniも国内発売が決まりました。
Prime Miniは来年1月とのことですが、うーん... どうしましょ...
〔補足〕 参考程度に、自分の手のサイズは以下の通り。
手の長さ : およそ17cm
中指の長さ : およそ7cm
人差し指の長さ : およそ6cm
掌の幅 : およそ8cm
こちらのデータベースと比べると、私の手はだいぶ小さいように思えた。